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物を見る目 1

以前いた会社で、松下電器を退職された方(以降Aさん)さんと約2年間一緒にお仕事をさせていただいたことがあります。正確にはお仕事をしたというよりも、毎日、指導を受けていました。かなり熱い方で、技術者の心構えから、データの見方、整理の仕方、ビジネスの心構え、仕事とは、リーダーとは、etc を熱く語りかけていただいていました。そして、実験も一緒にさせていただきました。

Aさんはいつも大きなルーペ(虫眼鏡)を持っており
、実験装置(半導体材料の薄膜を製造する装置)の周りや、装置の中、できた膜を真剣に見ておられていました。「現地現物で物をちゃんと見ることを怠るな! そして、何かおこっているか考えろ!」というのがAさんのメッセージでした。

人間の五感(視覚,聴覚,嗅覚,触覚,味覚)が感知する情報のうち約80パーセ ントは視覚がつかさどっていると言われていてます。確かに、目から入ってくる情報は大きいです。そして、見ることによって、頭で起きていることをイマジネーションできます。技術者にとっては、基本中の基本ですが、徹底的に教わったような気がします。いろんな意味で「物を見る目」というのは技術者の基本です。

実際に企業の研究所で働いていて、大学を出たばかりの人は、すぐに電子顕微鏡やAFMなどの高度な分析を要求します。しかも、自分では顕微鏡すら見ていない状態です。そのことを指摘すると、「それもそうですね」とは納得し、手軽に顕微鏡から様々な情報が得られることに気づくようです。

さて、前述のAさんは、私が転職するときに、大きなルーペと松下幸之助さんの本をいただきました。涙が出るほど嬉しく、そして強いメッセージを感じました。

研究者として/ビジネスマンとしての基礎を叩き込んでくれたAさんにとても感謝しています。また、Aさんに教わったことを誇りに思っています。
今度は、若い人に自分の経験を伝えることができたらいいなと思っています。


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