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普遍化マップをもっているか?

材料開発から、その材料を作製するためのプロセス開発(製造)まで進むときに、必要なのが普遍化マップです。ココで言う普遍化マップとは、装置や作り方に依存しないような。絶対的な生成条件/作製条件の地図です。材料開発で言うとの相図のようなものです。(わかりにくいですかね。)
例えばプラズマでダイヤモンド薄膜を作る場合、装置の設定条件である、圧力や投入パワーなどのパラメーターではなく、プラズマの温度、プラズマの密度、イオンエネルギーなどと温度の関係などの成長に必要な物理パラメーターで生成条件のマップを作るのです。このマップが正確にできれいれば、製造に移管するときにスムースに行きます。

要はモノを作るために必要な地図を持つ事で、今やっている実験/装置条件がどこにその地図の中にあるのかがわかります。トラブルが起きた時もどっちに条件を振ればいいのか容易にわかります。

「地図を持って立ち位置を知る」ということが開発において迷子にならないうための方法となります。

基礎研究者は原理確認だけして、終わりということが多い気がします。研究所内でも一生懸命にある特定装置での作製条件を求めている人がいます。そのやり方では、装置が変われば、使えない条件になりますし、製造が大型化したときに全く役に立ちません。さらに、サイエンスにもなっていない気がします。

きちんと原理に基づいた普遍化マップを作る事で、開発がスムーズに行きます。大学での研究でもそこまで進めると、サイエンスとしても立派ですし、実用化になりやすくいいと思っています。smile

今日のポイント:地図を持って立ち位置を知る


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