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新技術のワナ

ある技術(素材)が新しく開発/発表された場合、この技術は**に応用できます、△△にも応用できます、さらに、○○にも応用できます、さらにさらに・・・・。といろんなところに応用できますという話になります。まるで夢の技術(素材)のように語られます。

例えば、カーボンナノチューブだと、ガスの吸蔵、トランジスタ、透明導電膜、フィールドエミッションディスプレイ、配線・・・・、などいろんな応用が期待できます!!!となります。

しかしながら、トランジスタであれば、Siで十分だし、透明導電膜もITO(インジウムと錫の酸化膜)で十分です。ガスの吸蔵も当初より能力が低いようですし・・・。それぞれカーボンナノチューブでのメリットは少しはあるかもしれませんが、商品化への道は遠いと思われます。しかしながら、新しい技術(素材)ということで注目度が高く、多くの大学、企業で開発が進められます。

私自身の経験としては、ダイヤモンドより硬いとシミュレーションにて計算された立方晶窒化炭素(C3N4)という材料を研究した事がありますが、何も成果が得られませんでした・・・。crying

新しい技術で商品化を目指す場合、「その技術でしかできないこと」を考えるべきだと思います。すでに同じ効果の技術がある場合は、新しい技術で従来の技術を置き換えるのに膨大なコストがかかるため、よほどのメリットがないと置き換わりません。

新しい技術に関しては、
大学では是非とも研究を進めて、その技術のスジを見極めて、論文を書いて社会に発表して欲しいです。
一方で、企業の研究開発においては、よほどのメリットがない限り、近づかない方が安全だと思います。技術のスジと開発期間を正確に見ることができれば、手を出してもいいと思いますが、なかなか難しいです。その場合、大学や国の研究所などと連携して技術のスジを見極めるのが、良いと考えています。飛びつく前によく考えましょう。good

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