« 生活の中のPDCA | トップページ | 何によって憶えられたいか? »

企業の研究における永遠の5年後

成果が上がらない研究企画として、「研究における永遠の5年後」というのがあります。
これは(たった今)私が作った言葉ですが、意味は以下のとおりです。


基礎研究の研究の計画で、「5年後には商品化研究に移行できます!」というような計画を立て、2年たっても3年たっても、少しずつ計画を修正しながら、やっぱり、「5年後には商品化・・・・。」といういつまでたっても5年後という計画です。ある人は、そんなことばかりを繰り返し、10年以上のらりくらり・・・・。
いつまでたっても、商品化/商品化への移行ができずに、5年後を繰り返すため、「永遠の5年後」と私は皮肉をこめて言っています。(^-^;

5年という年月は、やっている本人も想像できないし、上司も想像できない。また上司も変わっているかも・・・。
計画を立てるのに曖昧さもあってちょうどいい(ごまかしやすい)年月です。3流の(あえて言います)の研究者は自分でも気づかないで「永遠の5年後」を使っているかも。そのような人は、成果を上げるのが目的ではなく、研究を続けるのが目的になっていると思われます。

今現在進めている研究開発は、基礎研究から初めて5年目ですが、2年後には材料的に大きな成果が出て、海外のメーカーと共同開発をスタートさせて、ようやく商品化が見えてきた段階です。今は産みの苦しみの段階です。基礎研究のスタートから6年後ぐらになってようやく商品になりそうです。以前、商品化したものも、新材料開発から発売まで5年かかりました。

研究開発ではスタートから1年後、長くても2年後までにある程度の(好ましくは圧倒的な)成果が出ていないと5年後ぐらいでの実用化は難しいです。成果が出ていなければ、研究を中止する、あるいは、思い切って方向転換する方が良いと思います。ずるずる、「5年後、5年後」と自分も人も騙しながら研究をするのは無駄です。


ポイント
・研究開発での5年後というのは、「永遠の5年後」になる可能性がある。
・いつまでたっても、5年後と言い続けている人のほとんどは成果が上がっていない。
・そのような人は成果を出すよりも研究を続けることが目的になっている場合がある。
・2年以内に成果が上がらなければあきらめる方がよい場合がある。
・2年たって成果が上がらない場合は、会社にも自分にも誠実になって、計画を見直してみよう。

人気ブログランキングへ

|

« 生活の中のPDCA | トップページ | 何によって憶えられたいか? »

研究開発の秘訣」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1126219/29072321

この記事へのトラックバック一覧です: 企業の研究における永遠の5年後:

« 生活の中のPDCA | トップページ | 何によって憶えられたいか? »