新型プリウスの太陽電池
本日、新型プリウスが発表されましたが、屋根に太陽電池がつくバージョンもあるそうです。
テックオンの記事より(登録が必要かも)
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/CAR/20090518/170299/
トヨタHPより:http://toyota.jp/prius/dynamism/body/index.html
抜粋すると
太陽電池を用いた換気機能とエアコンの遠隔操作と組み合わせることで,炎天下で駐車中に上昇する車内の温度を抑え,燃費と快適性を向上させる。「外気温35度から40度の真夏の状態で,約80度になる室温を50度ほどに下げる効果がある」という(同社の説明員)。その結果,エアコンによる冷却時間が短縮されることで,車両に搭載しているNi水素2次電池の電力消費量を削減することができる。
新型プリウスのオプション装備である太陽電池パネルは,京セラ製の多結晶Si型太陽電池セルを使っている。セル変換効率は16.5%で,パネル全体の最大出力は五十数Wになる。
太陽電池で発電した電力で,換気用のファンを直接駆動する。「当初はバッテリに充電することを考えたが,充放電を繰り返すとバッテリが劣化するなどの理由から断念した」
太陽電池を搭載するに当たって,特に大きな課題はなかったという。振動を伴う波状地などの走行でも,セルが割れたり,剥離したりといった問題は生じなかった。太陽電池パネルは,車両が必要とする耐久性を確保している。
ただしデザイン面では,太陽電池パネルを設置するために,屋根の形状を変えざるを得なかった。
太陽電池とハイブリッドカーはとても相性が良さそうです。変換効率も高い多結晶Si系材料を使っており夏場の換気には十分そうです。バッテリの問題でバッテリには充電でしないとのことですが、将来的に充放電に強い(メモリ効果)の少ないバッテリになれば、充電も可能になるかもしれません。(メモリ効果の少ないリチウムイオン電池は安全性が十分ではないとのこと)
自動車がガソリンからハイブリッド、電気へと進化することにより、技術の方向性も大きな転換がありますね。私の専門に近いところでは、今のプリウスはセンサーがたくさん載っていますので、電気自動車用のセンサなどに新しい研究テーマがありそうです。新しい技術の周りにはチャンスが多くありそうです。
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