« 2009年5月 | トップページ | 2009年7月 »

2009年6月

新人(研修)のときの課題(経歴2)

入社してからの1年間は2交代と3交代での工場研修でした。
3交代の時は冬の化学プラントでの仕事で、主に廃液の計測をやっていました。それと、明け方4時ぐらいになると風呂の掃除をして熱いお湯を入れるというのが仕事でした。博士課程を出た....、とうプライドが傷つきました(*^-^)。さらに、夜勤の時は眠いので、電気室(冬の外でも少しは暖かい)で、段ボールに包まってコッソリ寝ていました。今思えば、経験の点では良かったと思います。

さて、化学工場での研修時に一つ課題を与えられました。

化学工場では有機溶剤を合成しています。そのときに出る不純物を活性炭に吸着させて不純物を吸着させ、その活性炭を燃焼塔で有機成分だけを燃やして、活性炭を再生していました(賦活)。その再生のプラントで、たまに活性炭を含む黒い煙が出て問題だとのことでした。「特に、ある特定の原料を活性炭に吸着したときに出るようだ。」との証言があり、明確な原因をつかんで対策を考えて欲しいとの事でした。
これまでに、何年間もこの問題があり、困っているが解決しないとのことでした。

無機材料/半導体プロセスが専門なので、困ったと思ったのですが、一つずつ事実を調べていく事にしました。


つづく

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

就職氷河期のとき~就職

自分の研究者としての成長の過程や当時の考えを、たまにこのカテゴリーで書こうと思います。(ただ単に、ブログに書くネタがないという話も・・・・。coldsweats01
あまり、面白くないので個人的なメモということでご了承を。

私が博士課程を修了したのは、バブルが崩壊したあとの最初の就職氷河期でした。大学に残る道や国研に行く可能性もなかったわけではないのですが、どういうわけか自分は民間企業の方が向いていると勝手に思い込んでいたので、就職活動を博士課程3年の夏頃から始めました。

今思えば、もう少し早く動いていればよかったと思います。しかしながら、学部、大学院のときはバブル絶頂でしたので、就職氷河期とうのは全く想像できませんでした。認識が甘かったですね。

また、当時は就職協定というのがあって、正式には7月以降からしか動けなかったのです。(バカ?)正直な就職担当の教授のおかげで、私の通う大学では4年生も、大学院生も、博士も8月頃から動き始めていました。

複数の企業に履歴書を送ったのですが、
「・・・・博士は募集していないです!」crying という回答が多かったように覚えています。
大学教授からは、地元の小さいベンチャーを進められましたが、私としては研究をやりたいので、研究費が比較的ある大きな企業に行きたかったのです。

地元にも研究所がある一部上場企業の研究所に履歴書を送ったところ、何とか採用が決まりました。5社目で受かりました。バブル当時はどこでも選び放題だったのですが、苦労したことに研究者としてショックを受けました。
結局正式に内定をいただいたのが、10月末でした。

実は内定をいただいた後に、別の企業の研究所(こちらの方は超大企業)からお誘いがありました。履歴を送った後に断られたのですが、学会等で私の名前を知っている部長さんが引っ張ってくれたようです。しかしながら、別の企業から内定を受けていたので、泣く泣く断りました・・・。
現在の、超就職氷河期を考えるとまだまだいい時代でした。


さて、春になって約30人の新卒者と共に東京本社での入社式を行いました。

その後、私を待っていたのは、1年間の3交代と2交代の工場研修でした。

「博士を出た俺が!?」というプライドからくる不満と、「研究者としての1年は長くて、無駄に過ごしたくない。」という思いで、かなり人事に文句を言ったような気がします。実際に、今でも、「研究者として1年間無駄に過ごしたと思っています」

そうはいっても、それなりに研修をこなしながら研究開発者、コンサルタントとしての能力を発揮していたように思います。

具体的は話は  つづく。

人気ブログランキングへ


| | コメント (0) | トラックバック (0)

理想から....

先日、共同開発をしているシリコンバレーの企業から新しい技術の紹介がありました。その技術は、これまでにアイデアとしては誰もが思いつくものだったのですが、彼らは実際にモノを作って動かして、そのアイデアを実現していました。

日本人の誰もが、「アイデアとしてはいいけど....。」、「無理すれば出来るけど.....。」というような代物のアイデアなのですが、実際に作ってモノを動かしてみると、大きなメリットがある事がわかりました。sign03 

私自身も前から可能性としてはありのアイデアでも実用化は無理だろうと思っていたのでとても衝撃を受けました。

シリコンバレーの発想は、理想をスタートして、まず作ってみる、というのがあると思います。一方で日本の研究者(違う人はごめんなさい)は、できることから考えてしまうので、無理だと思った時点であきらめてしまうようです。一方で、製造技術という点では日本の方が優れている気がします。

なお、シリコンバレーの企業では理想とするものを作るために、世界最高の装置を導入して使います。
世界一の装置を駆使して、モノを作るので凄いものができるようです。

あなたは研究開発のスタイルとして
「理想から考えますか?」 それとも 「現実から考えますか?」


人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

開発の終盤には幅の広い手を!(祝 羽生名人)

羽生さんが第67期名人戦で防衛しましたね! おめでとうございます。happy01

今朝、羽生さんの本「決断力」を読み直していました。そこには、「終盤に有効な手は、やわらかい手だ。それを探す作業にもなる。やわらかい手とは、幅の広い、意味のたくさんある手だ。」とありました。

たった今進めている開発が大きな問題にぶつかっています。幸いなことに問題解決を図るために、打つべき手が複数あります。どの手を打つのがいいのか悩んでいました。羽生さんの本にある幅の広い手という部分に、はっとして共感しました。
開発の終盤では、納期が迫ってくる中で打つべき手がだんだん少なくなって行きます。打った手が、ダメになった場合、あとに戻るには膨大な損失が出ます。一方で、同じような手を打っても、広がりがある手であると、ダメになった部分をマイナーチェンジするだけでOKとなる可能性があると思います。羽生さんの言葉どおりに、手を打った後の幅の広がり(トラブルの回避方法の選択肢の多さ)を基準に考えてみようと思っています。

開発の終盤で悩んだ時にはこんな感が方もあるのだと勉強になりました。

羽生さんは比較的年代が近い(私の方が上ですが・・・・crying)ので共感することが多いです。「決断力」はいいことがたくさん書いてありますね。

ではまた。good

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

転職と成果について

技術者/研究者であれば、転職を考えたことがあると思います。
私自身、3社目の会社に勤めています。大企業→ベンチャー→大企業の順に転職しました。
幸いなことに研究開発ばかりを行うことができています。基礎研究から商品化まで進めることもできて、企業の研究者としては恵まれている方です。私の場合、研究者として自身の研究分野から商品化まで出来ている理由として、自分の役割/能力を理解しているからだと思います。
一方で、今の大企業の中でしか働いた事のない人は、自分の役割を上司に合わせて仕事をする事だと思っている(と思われる)人が多々いらっしゃいます。

そこで是非一度、転職を考えている人も、考えていない人も一度は、自分の技術の棚卸をすることをお勧めします。
理由は、いくつかありますが、
・自分の技術者としての歴史を振り返る。
・自分の技術者としてのコアは何かを確認する。
・自分の社会的な価値を考える。
・今後どうすべきかを考える。
などです。

場合によっては、転職をするつもりがなくても、転職エージェント会社に登録してみることをお勧めします。
私は3社目の転職のときにエージェントの方にとてもお世話になりました。喫茶店で4時間ぐらい、将来について、転職の心構え、考え方などを話し込みました。(いい担当者に当たればですが・・・)
万が一担当者から、「あなたは市場価値がないですよ!」と言われれば、ショックでしょうが、技術者として足りないところ聞き出して、新たなスキル、方向性を見出すきっかけになると思います。
そして、それにより自分の役割を発揮しながら、成果が上がると思います。

私自身は最近は、技術士試験のときに技術の棚卸をして、今後の目指すべき方向を考えました。
ぜひ棚卸をしてみてください!good


自分の技術を振り返ってみたいと思った人はクリックを↓
人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

プリウス改造キット

米国で先代トヨタ『プリウス』用プラグイン改造キットというのが発売されているそうです。
ソース:
http://response.jp/issue/2009/0614/article125922_1.html

PICC社のHP
http://www.pluginconversions.com/index.html

先代プリウスの「EVモード」は、モーター単独での最高速は54.7km/hが限度。これをアップデートにより、2倍以上の112.65km/hまで高めることに成功した。この速度を維持したまま、約40kmをモーターのみで走行できるという。アップデートによりモーターの使用範囲が拡大したため、燃費は劇的に向上。高速道路では72.28km/リットルという驚異的な燃費をマークする。

安全性は?ですが、さすがアメリカという気がします。最新の技術を集めて新しい価値を提供するというのは、私がお世話になっている?シリコンバレー流と同じです。なお、この会社はカリフォルニアにあるそうです。

このニュースから考えると、
将来、エンジンのないモーターだけの電気自動車が身近になってきたときに、改造やメンテナンスが従来のインフラよりもより容易にできるような気がします。まるで、「ミニ四駆」を扱うように、ソフトをバージョンアップしたり、モーターを変更したり、するような・・・。新しい時代が来る気がします。産業の構造すら変わるかも。

変化があるときにはチャンスもあります。研究開発としてはその部分を予想して行動しなければ!

人気ブログランキングへ

記事の内容は続きを見てください↓

続きを読む "プリウス改造キット"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

奥義三: 「希望から考える」

アイデア創出法の3番目は、希望から、夢から出発してテーマを決める。

 例えば、

・こんなになればいいな
・こういうものがあればいいな
・こんなになりたいな

という感情から考えます。比較的スケールの大きなテーマとなります。


例えば、こんな感じです。
・充電を必要としない携帯電話
  →最近太陽電池つきのものが出ましたね!
・本物のノートのように薄くて軽いコンピューター
・誰でも簡単に入力できるキーボードのようなシステム
・ぶつかっても怪我をしない車

身近なところだと、
・たたんだ時に、雨のしずくが出ない傘があるといいな・・・。
・ポケットに入る傘があるといいな・・・。
こんなもんですかね。

具体的なモノでなくても、ビジネスのモデルでもいいと思います。

もっとスケールの大きなところとして
・食糧問題が解決したらいいな
・エネルギー問題が解決したらいいな

これらのスケールの大きな問題を自分なりにできることに落としていくと、自身の役割が発揮できる所でいいテーマが見つかると思います。


また、いつかに続きます。(*^-^)


クリックしてね↓
人気ブログランキングへ


| | コメント (0) | トラックバック (0)

特許からわかること1

基礎研究や開発の現場において、特許を出願するということはよくあります。
私自身、ここ10年ぐらいで100件以上の特許を書きました。日本だけでなく欧州や米国でもいくつか成立していますから、発明王です!wink (ちょっと自慢しています(*^-^))
特許を書くこと自体は慣れやノウハウを学べば難しくないですが、有効な発明をすることが一番難しいと思っています。

さて、タイトルの「特許からわかること」についてです。
特許出願の傾向を見れば他社がどんな研究を進めているか?ということがわかります。会社の特許部門では、競合他社の特許を分析して、マップ化(見える化)して、どこを攻めるべきだ! というような戦略を練っている部門もあります。

研究者の立場から特許を見るときには以下の点で他社の特許を調べます。意外と研究者はやっていません。

・自分がかかえている課題に対して、他社はどのようなアプローチで解決しようとしているのか?
これは、特許の明細書の中に【発明が解決しようとする課題】、【課題を解決するための手段】という項目を見ることでわかります。他社の発明のエッセンスを自身の課題解決、研究の方針に適用するのです。
特許は論文と違って、学術的に正確な論理(理論)がなくても、課題があり、何らかのアプローチで解決すれば成り立つため、アプローチ方法はヒントになることが多いです。(たまに、ダメダメ特許がありますが・・・・crying

この観点で特許を見るということは、論文を読むのと同じぐらい有効な手です。
これにより、研究開発の時間が大幅に削減できると思います!!!!

他社特許のそのままマネでは、まずいのですが参考にして、さらに自身のオリジナルの技術を組み合わせることでいい技術ができると思います。

余談ですが、他社の特許のアプローチ方法と別の他社の特許のアプローチ方法を掛算(組み合わせ)すれば、全く新しい特許として成立する場合もあります。特許に慣れてくれば、このような方法で新しい特許を生み出すことも可能です。(ある程度実験で検証する必要があるかとは思いますが・・・)

【今日のまとめ】
・研究開発に悩んだら、同じような研究開発の他社特許を調べよう。
・そして特許の「課題を解決する手段」を読んでみよう。
・そこには、課題のアプローチ方法が書いてある。
・そのやり方をまずは参考に、自身の課題解決に適用してみよう。
・このやり方は大幅に研究開発の時間を短縮してくれるはず!(他人の時間を使う奥義!)

クリックしてね↓
人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ミニプロジェクター

指先で持ち運べるプロジェクターだそうです。
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20394410,00.htm

仕様を見るとLCOSタイプの反射型液晶が用いられています。このタイプは明るく、高精細なのが特長ですが、製造時の歩留まりが悪いと聞いています。光源にはおそらく高輝度なLEDが使われていると思います。同じような小型品では白色LEDをフィルターでRGBにしていたものがありました。

プロジェクターは、光源、光学素子、表示部がそれぞれ独立していて、効率の良い設計なので私は大好きです。液晶も小型のものを用い、投影部だけ大きなスクリーンを用いるので無駄に大きなぶざいもありません。最近はリアプロ型のテレビは液晶テレビに押されて消滅しつつありますが、消費電力の点では断然リアプロがいいです。エコロジーを言うのであればリアプロなのですが.....。
レーザープロジェクターが安価でできて、リアプロが復活する事を期待しています。

話はそれましたが、小型のプロジェクターはビジネスシーンでいろいろ使えそうです。三脚を使えば天井にも映せるそうです。寝ながら天井に電子書籍を映して本が読めるような気がします。(o^-^o)


人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (1)

« 2009年5月 | トップページ | 2009年7月 »