専門家の言い訳と研究者のやるべきこと
思わずうなずいてしまう専門家の予測が間違った時の七つの言い訳
(評論家も同じような人種ですね)
(1)予測の前提とした条件が変わった
(2)予想外の事態が起こった
(3)ほとんど紙一重で間違った
(4)今回は予測した通りにはならなかったが、予測の基本は間違っていない。いつかはそうなる。
(5)そもそも***問題は複雑で簡単に予測がつかない。
(6)良い間違いだった。(例:ロシアを過小評価するよりも過大評価する方がまだましだ。)
(7)確率の低いことが奇跡的に起こった。
「なぜ新しい戦略はいつも行き詰るのか?」清水勝彦著 より
研究開発の現場でも、あるべき未来を予測して研究を始めますが、予想がはずれることはよくあります。正確にはほとんどはずれます。上記のような言葉を述べられる方も多々いらっしゃいます。
よく聞く言葉なので、共感してしまいました・・・。(*^.^*)
一方で、研究開発で成果を上げるには、正確な未来の予測が必要なのではなく、未来を作るほどの意気込みが必要です。すなわち、未来の予測をして、その未来に自分の技術があればどうなるか?、さらには予測した未来に足りない技術を作る、というような意気込みです。
特に基礎研究を進めている人は、未来を自分の手で作ることができる立場であることに誇りを持って研究を進めてほしいです。
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