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現場力の低下について@研究開発の現場

研究開発の現場での現場力について考えてみました。

「現場力が低下してきている」という話をよくききます。実際に私の勤める会社でも、そんな話が上から聞こえてきます。実際にどうなんだろう・・・・・?ネット上でも様々な方が語られていますが、少し違う視点で考えてみました。
ここでは、現場力とは、「自律的な問題解決力」と考えます。

「昔は現場力があったのだが、最近は急に低下してきている」、「トヨタのリコール問題も、日本の現場力が低下しているからだ」 なんて発言がマスコミから聞こえてきそうです。私自身は、決して現場力が低下してきているからだけだとは思いません。

過去との時代の違いを考えてみます。
2000年ごろまでは、研究開発の現場では、開発すべきモノの方向性が決まっていたり、過去の延長線上の開発で十分商品化できて、それなりに売れていました。一方で、最近はどう作るかという以前に、何を作るか?ということでみなさん頭を悩ませています。

製品ライフサイクルで言うと、初期の導入期を立ち上げる前段階が長くなっています。2000年以前は、ライフサイクルの成長期、成熟期での研究開発が主であったため、過去の知見が生きたり、何を改善するべきかというのも比較的やりやすかったと思われます。

トヨタのプリウスのリコール問題をこのライフサイクルから考えます。ガソリンエンジンは商品としては成熟期であり、現場力としての自立的な問題解決ができやすい(ノウハウがある、何をすべきかわかる)状況でした。しかしながら、ハイブリッドや電気自動車は、導入期であり、過去の知見が少なく、何をすべきか?ということの想像力が働きにくいのではと予想しています。

さて、研究開発の現場でも同じです。何をやったらいいか?わからない状態では現場力は発揮しずらいです。マネジメントが方向性を決めて、それなりにノウハウがたまってからでなけば十分な現場力が働きにくいです。
これが、現場力が低下しているように見えるのだと考えます。

製品ライフサイクルの導入期に現場力を有効に発揮させるには?
・・・・・明確な答えは持っていませんが、創造性を尊重し、失敗を恐れずに物事を進め、失敗から学ぶことが重要だと考えます。ノウハウの蓄積がない分、たくさんの失敗を恐れず、そこからたくさんのことを学ぶことが必要です。

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