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2010年11月

チタニアにて、医療廃棄物を水とCO2に分解 

今日のニュースで知りました。

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201011/2010111300064
(記事は続きを読むのところで読んでください)

発表記事:http://www.shiga-med.ac.jp/info/release/h22/H221109.pdf

光触媒で有名な酸化チタンを光触媒ではなく、熱励起の触媒として使用することで燃焼・分解を促進するようです。
私自身、無機材料に関係した研究をしているのですが、知りませんでした。

Googleで調べてみると同じような原理に基づく研究・開発がいくつか出てきました。
滋賀医科大学の関連論文:http://www.jstage.jst.go.jp/article/jpi/50/5/283/_pdf
横浜国立大学、水口先生:http://jstshingi.jp/abst/p/08/jst/jst807/jst9.pdf
チタンボールによる燃料改質:http://www.arttec-net.com/titan_sac.htm


酸化チタンは光触媒であまりにも有名になっていますが、熱エネルギーでの触媒反応の方が効率が良さそうです。価格に関しても自動車用に使われているPtよりもはるかに安いので、実用的な装置になりそうです。

大学の発表によるとメリットは、
医療廃棄物を焼却しないで安全にガス化処理できます。
• 医療廃棄物に含まれるあらゆる有機物の処理が可能です。
• 有害ガスをシステム内で処理し外部に出しません。(中和・還元処理に
より、排出ガス中の塩素、窒素を無害化)
• 触媒反応熱の活用により、省エネ運転が可能になります。
• 現在の適正処理価格内で実用化可能な能力があります。

課題として
コスト低下:地域により異なるが、処理(業者)より高くなる場合があり
ます。
• 金属処理の解決
• 排ガスの熱利用
• 中和消石灰の削減
とあります。

直感的には、比較的低コストでいろんなものが分解できそうなので、他の用途にも展開できそうな技術です。
楽しみな技術です。

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温泉×熱電発電の特許

最近、温泉での熱電発電の話題でこのブログに訪れる方が多いようなので、ちょっと特許を調べてみました。
特許庁のHPの公報テキスト検索での結果です。(2010年11月7日現在)

(要約+請求項:熱電発電)=459件
(要約+請求項:熱電発電)×(全文:温泉)=10件 

(要約+請求項:熱電材料)=613件
(要約+請求項:熱電材料)×(全文:温泉)=2件

上記のように、全文中に温泉というキーワードを含むようにすると大きく件数が減ります。
さらに、温泉というキーワードを請求項に含むものは、3件しかありません。

これからわかることは、熱電発電(材料)と温泉の組み合わせそのものは請求項になりにくい。すなわち熱電発電を温泉に利用するということ自体に発明性はなく、あくまでも全文の中で温泉にも使えますよ、というぐらいの記述であるということです。

一方で、ポジティブに考えると、熱電発電と温泉の組み合わせで、容易に考え付かないような、新しい効果や機能を言うことができれば特許になるかもしれません。


さて、技術的な印象ですが、熱電材料はいまだに効率が低いため、発電した電気で何か大きなものを動かすような用途には向きません。そのためあくまでも補助的な用途での利用が主となると思われます。材料発電効率アップが必須ですが、開発にもう少し時間がかかると思います。
同じ、地熱を利用するのであれば、地熱発電(Wiki)の方がずいぶん良さそうです。是非とも研究を進めて脱石油を目指してほしいです。

頑張れ日本の研究者!


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