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2010年12月

研究開発の現場でありがちな笑い話

有名な笑い話です。

アメリカのNASAは、宇宙飛行士を最初に宇宙に送り込んだとき、無重力状態ではボールペンが書けないことを発見した。
これではボールペンを持って行っても役に立たない。
NASAの科学者たちはこの問題に立ち向かうべく、10年の歳月と120億ドルの開発費をかけて研究を重ねた。
その結果ついに、無重力でも上下逆にしても水の中でも氷点下でも摂氏300度でも、どんな状況下でもどんな表面にでも書けるボールペンを開発した!!

一方ロシアは鉛筆を使った。

なお、この話の真相は、「続きを読む」で見てください。


さて真相はさておき、
このジョークに関して、研究開発の現場ではよく見かける話です。
・研究スタート時に十分に調査していない。
  鉛筆というものの特性を調べずに、ボールペンの開発をスタートさせた。
・得意なところ/できるところからスタートさせた。
  他の技術(鉛筆)を知っているのだが、自分たちはボールペンが好きなので研究を始める。
・途中から目的が変わる
  目的を達成するための研究ではなく、自分の立場を維持するために進める。この場合は、いったん進め始めた研究を維持するためとか、予算をとるために続ける。

などの例が身近にあります。大きな声では言えませんが.....crying

私の感覚だと、10年以上前の研究開発の現場であればこのような開発を進めても許されていたような気がします。すなわち、ボールペンの開発を進めるうちで出てきたさまざまな派生技術が他の技術に転用できる可能性があるからです。
一方で近年は、成果(利益)に直結するような研究開発の進め方をしないと、他社にスピードで負けてしまいます。そのためのに目的とゴールに到達するための進め方をしっかり考えなければなりません。


ほんとに、このジョークに関しては、実例をいくつか知っているだけに笑えません。coldsweats01


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基礎研究の進め方/判断

基礎研究の進め方/判断について、当たり前のことですが十分に考えられていない場合がよくあります。以下はオーソドックスな考え方です。参考にしてください。

(1)仮説を立てる=Plan
ある特性(コスト)があれば、ある分野へ市場が開ける
ここで研究テーマがスタート

(2)開発=Do
材料開発などを通じて、仮説を実現を試みる
ここから実験開始

(3)仮説の検証=Check
開発したものが、仮説を立てた市場に適しているか確認
開発したものの特徴を整理
→特長を活かす他の市場にないか再度考える
→新たな仮説を立てる

(4)方針の決定(仮説とのギャップを埋める)=Act
→再び(1)へ戻り次のフェーズ(開発フェーズ)まではこのサイクルを繰り返す

PDCAのサイクルを素直に回せばよい。
大きなテーマほど、進みはじめると慣性力が大きいので見直し時のマネジメントの
力必要。

特に、(3)のプロセスは担当者が納得感を持って進めるためには重要だと考えます。
基礎研究のテーマは(3)の段階が甘いので中止も継続も、目指すべき方針が見えない。
また、最初の仮説がないと、(3)すら判断できない。
↑マネージャーの皆さんよろしくお願いしますよ!  bleah

さらに....、
仮説を構築するときの注意点
それが、(a)新しい価値を提供するものか?、(b)既存のものを置き換えか?で進め方が異なる。

(a)の場合
価値が市場性があるかの検証が重要(当面は仮説でも良い)
価値をできるだけ高める努力が必要
価値がないものは見直し

(b)の場合
コスト勝負の場合は、要注意(後発は厳しい)で、戦略の見直しが必要かも。
他社コストの見積もりが甘くなりやすい
置き換えが、新たな価値を生まないか、徹底的に考える必要あり
価値がなく、コスト勝負の場合は中止も考える

低コスト化を目的とする研究のテーマは、新たな価値が提供できないかということをよく考えないと、後発であれば負けてしまう。多くの失敗例はこのパターン。

皆さんの研究開発は順調ですか?じっくり考えて見ましょう!good


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仕事の成功と少年ジャンプ

ご存知の方も多いと思いますが、「努力」、「友情」、「勝利」というのは週刊少年ジャンプでマンガに要求されていた3要素です。この3つの要素があることが売れるマンガの条件です。

例えば(古い話ですが)、ドラゴンボールで孫悟空が、修行して努力する。仲間(クリリン、ヤムチャなど)と友情を深めながら、敵(ピッコロ大魔王)に勝利するというものです。

この、努力、友情、勝利という要素は仕事でも同じだと気付きました。もちろん研究開発でも同じです。

先週、会社の研修でたくさんの人のこれまでの「ベストジョブ」というのを聞きました。
その中のほとんどが、一人では達成できない仕事を仲間と、努力(苦労)して、勝利(成功)に導いているのです。まさに、努力、友情、勝利です。
よい仕事をされている人の9割ぐらい(適当ですが・・・)は、このパターンでした。wink

マンガの世界も、実際のビジネスの世界も一緒です。
最初は一人で進めている小さな仕事かもしれません、でも仲間が集まり、みんなで課題を解決し、そしてそれが大きな成果につながります。

一人で悩んでいる人は賛同してくれる仲間を見つけましょう。
仲間たちと一生懸命仕事に向きあいましょう。
その先には、きっと大きな成果があるはずです!!!
good

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わたしの役割

技術士事務所を設立しました。

https://sites.google.com/site/ouyourigaku/

ブログのタイトル通り、企画、研究開発、特許戦略までのサポートを行います。
特許はこれまでに200件程度出願しています。
特に製造業のモノづくりのサポートをして、実際に市場に出て役に立つことを目指しています。

費用は、日本技術士会の報酬規定に準拠します。

気軽にご連絡ください(担当:伊野)
pe.ouyourigaku@gmail.com


想い
私は研究開発の仕事をしています。大学で企業に入って、いろんな人からたくさんのことを学びました。
その学んだことを組み合わせることで、新しい価値を生み出せることができると信じています。それは、自分しかできないことで、社会に貢献できることです。そして、それはこれまで教えてくれてきた人への恩返しにもなります。

そんな風に、思えるようになってから、たくさんのことがうまく回るようになりました。
英語も喋れないのに、世界中に友達ができました。
ちょっとだけれども、社会に役に立つものを作ることもできました。
これからもっと、役に立ちたいと思っています。

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セミコンジャパン2010 入場者微増

先週セミコンジャパンがありました。私も行ってきたのですが、昨年並みかなぁ...、なんて思っていました。実際に入場者数を見てみると

12月1日(水) 22,500人 (21,500人)
12月2日(木) 22,900人 (20,700人)
12月3日(金) 21,200人 (21,900人)
3日間合計  66,600人 (64,100人)

カッコ内は昨年(2009年)

一昨年度から比較すると
2008年 97000人
2009年 64100人
2010年 66600人
となっています。

やはり一昨年の景気後退の影響は大きいですね。

今年は微増となっていますが、まだまだ本格的な景気回復には遠いです。

がんばれ日本の半導体!!!!

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研究開発の地図と想い

研究開発を進めるのに地図を持っていますか?
想いを持っていますか?


元ネタは吉崎達彦さんのHPから
http://tameike.net/index.htm
さらに元ネタは楠木健さんの「ストーリーとしての競争戦略」からとのこと


冬山で遭難した人がいた。食料もコンパスもすべてを失い、ほとんど絶望的な状況であった。ただしポケットの中には1枚の地図があった。それを見ていると、地形や方角がだんだん飲み込めてきた。そして、「この尾根を伝って行けば、ふもとに出られるだろう」という予想がついた。

登山家は勇気を取り戻して歩き出した。

登山家が奇跡的な下山を果たしたとき、ふもとにいた人たちは言った。「どうしてこんなことができたんですか」。登山家は答える。「地図がありましたから」。でも、実はその地図は違う山の地図であった。勘違いだったけど、地図があったから勇気がわいた。地図がなかったら、登山家はどこかでくじけてしまっただろう。

単なる思い込みでも、心の中に地図を持っている人、確信を持って行動している人は強いですね。


研究開発の現場でもそんなことがあります。

自身の理論や考えで成功すると確信してスタートして、実際に成功する。でも後から考えてみると、当初の理論は間違っていた! ってことはあります。
研究開発の初期において、担当者の想いは重要です。仮説をもって動き出す。間違っていれば仮説の何が間違っているかがわかる。それだけで研究者として進歩します。
ダメなパターンは、人に言われて、想いも、仮説もなくスタートさせることです。失敗しても、何がダメなのか気づきにくいし、最悪の場合は失敗を人のせいにしてしまいます・・・。


研究開発には、ある程度の仮説という地図と信念を持って進めたいですね。

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