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研究開発の現場でありがちな笑い話

有名な笑い話です。

アメリカのNASAは、宇宙飛行士を最初に宇宙に送り込んだとき、無重力状態ではボールペンが書けないことを発見した。
これではボールペンを持って行っても役に立たない。
NASAの科学者たちはこの問題に立ち向かうべく、10年の歳月と120億ドルの開発費をかけて研究を重ねた。
その結果ついに、無重力でも上下逆にしても水の中でも氷点下でも摂氏300度でも、どんな状況下でもどんな表面にでも書けるボールペンを開発した!!

一方ロシアは鉛筆を使った。

なお、この話の真相は、「続きを読む」で見てください。


さて真相はさておき、
このジョークに関して、研究開発の現場ではよく見かける話です。
・研究スタート時に十分に調査していない。
  鉛筆というものの特性を調べずに、ボールペンの開発をスタートさせた。
・得意なところ/できるところからスタートさせた。
  他の技術(鉛筆)を知っているのだが、自分たちはボールペンが好きなので研究を始める。
・途中から目的が変わる
  目的を達成するための研究ではなく、自分の立場を維持するために進める。この場合は、いったん進め始めた研究を維持するためとか、予算をとるために続ける。

などの例が身近にあります。大きな声では言えませんが.....crying

私の感覚だと、10年以上前の研究開発の現場であればこのような開発を進めても許されていたような気がします。すなわち、ボールペンの開発を進めるうちで出てきたさまざまな派生技術が他の技術に転用できる可能性があるからです。
一方で近年は、成果(利益)に直結するような研究開発の進め方をしないと、他社にスピードで負けてしまいます。そのためのに目的とゴールに到達するための進め方をしっかり考えなければなりません。


ほんとに、このジョークに関しては、実例をいくつか知っているだけに笑えません。coldsweats01


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さて、ジョークの真相に関してはこちらに詳しく書いてあります。
http://labs.cybozu.co.jp/blog/akky/archives/2006/05/nasa_space_pen.html
・NASA も最初は鉛筆だった
・NASA が巨額の開発費を投入した、というのはウソ
・無重力で書けるボールペンがあるのはホント


NASAもスペースペンとしてコメントしています。
http://history.nasa.gov/spacepen.html


FISHER社のスペースペンのサイトはこちら(カッコいいです!)
http://www.a-diamond.co.jp/fisher/about/index.htm

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