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研究者を目指す人のための企業研究と学会発表&特許

この時期になると工学系の学生の就職説明会などが始まります。医薬系などはもう少し早いと聞いています。

企業の研究所への就職を目指す方へ、少しは参考になると思って書きました。
目指す企業の研究の情報は主に学会から入手していると思います。学会で積極的に発表する分野は企業の中でも力を入れているように思われますが、必ずしもそうではない場合があります。

企業の学会発表を研究のアクティビティとして見る際の注意点を考えました。

企業はその性格上、単に社会貢献だけではなく、利益を上げることが望まれています。そのことから学会発表の意義を考える必要があります。いくつかケースを書き出してみました。

1)技術力のアピールのため
 技術の成果が企業の中では商品になっているとアピールの効果が高いため、普通はある程度の商品化のめどがたったテーマの発表が多いと思われます。また、全く商品化のめどが立たないので、研究自体は中止の方向で進めているものを技術アピールという形で行う場合があります。
 活発に研究している分野の可能性もありますが、研究テーマが終息の方向に進んでいるテーマもあります。
2)他の研究機関と協力を得たいため
 いい技術なのだが、社内ではそれ以上の展開が見込めない場合は発表して、世に問う場合があります。この場合も社内としてはテーマ的に存続が厳しい可能性があります。
3)大学・国プロとの関係から
 大学や国と共同研究は、成果を発表するという約束で進める場合が多いです。この場合は、企業としては特許を出願した後に発表することになります。このようなテーマは比較的、新しいテーマやこれから企業として力を入れていくテーマが多いと思われます。例外的には、企業の研究員が大学へ博士課程の学生として行っている場合は、企業の研究テーマとは少し違うものを発表している場合があります。
4)研究者個人の想い
 企業の中には学会発表が好きな人がいて、毎年頑張っている人もいます。学位を取ろうとしている方なんかは、本業とは別のテーマで発表されていたりします。学会発表は基本的には認められているところが多いのですが、特許を先に出願することが必須だと思います。

以上の点から、学会発表だけでその企業の研究の方向性を見るのは難しいことがわかります。

一番良いのは、特許を見てその企業の最近の研究や数年後の方向性を予見することです。
特許は特許庁で簡単に調べられます。
http://www.ipdl.inpit.go.jp/homepg.ipdl

企業名と関れするキーワードを入れて、その分野のアクティビティがわかります。また、発明者の人数からその研究に従事している研究者のおおよその人数もわかります。

当然、特許に力を入れている分野の研究の人員を募集することになりますから、要チェックです。
企業研究の際には、特許の動向を見てみると面白いと思います。

健闘を祈ります!good

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