« 技術士会 賀詞交歓会 | トップページ | 全日本製造業コマ大戦 ~努力、友情、戦い~ »

東洋紡 高画質・低コストの液晶フィルムを開発

本日のニュースで東洋紡が液晶用のフィルムを開発したというのがありました。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/130204/wec13020410170001-n1.htm
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGG0101Z_T00C13A2MM8000/?dg=1

記事には有機ELを超えるという表現もありました。
気になったので、早速特許を調べてみました。
特許庁のHPから(請求項:液晶)×(出願人:東洋紡)×(発明者:小池(慶応大の先生です))とすると4件でてきました。最新の特開2012-230390を見てみますと確かにそれっぽい。

請求項1:
バックライト光源と、液晶セルと、液晶セルの視認側に配した偏光板とを少なくとも有する液晶表示装置において、バックライト光源として白色発光ダイオードを用いるとともに、前記偏光板の視認側に、3000~30000nmのリタデーションを有する高分子フィルムを、前記偏光板の吸収軸と前記高分子フィルムの遅相軸とのなす角が凡そ45度となるように配して用いることを特徴とする液晶表示装置の視認性改善方法。


普通、カーナビなどの液晶画面は偏光板がついているので、偏光サングラスをかけた場合、その向きによって画面が真っ黒になってしまします。この特許では、白色LEDをバックライトにした液晶と、このフィルムを組み合わせることでも良好な視認性のある画像が得られるようです。

おそらく、カーナビやタブレットには適すると思われます。大型のテレビやPCだとサングラスをかけて使用するような場合は少ないのでニーズはあまりないような気がします。

ニュース記事の有機ELを超えるというのは少しオーバーかもしれませんが・・・。
特許は出願から公開まで1年半なので、もっとすごい技術ができているのかも知れません。

いずれにしても、安価な視野角改善のためのフィルムだと思います。


記事を書いた後にテックオンで解説が載っていました。
極端に位相差を増加させているとのこと(概要は続きらんで)


がんばれ日本のモノづくり!!!!
good

現在の液晶パネルでは、偏光板の保護フィルムなどに、TAC(Triacetylcellulose)フィルムが多用されている(Tech-On!の用語解説)。TACフィルムの製造には、光学等方性を確保するために「溶液流延製膜法」が一般に使われている。ポリマを溶剤に溶かして広い板の上に薄く広げ、溶剤を揮発させながらフィルムを製造する製法だ。延伸すると分子の向きがそろうことで複屈折が発生してしまうため、これを防ぐ目的である。

 これに対し、コスモシャインは安価なポリエステルを使った延伸フィルムでありながら、虹むらを防ぐことができる。通常のフィルムが持つ複屈折量が1000~3000nm程度なのに対し、コスモシャインの複屈折量は約10000nm。これにより「偏光を解消する」という特性が生じ、光学等方性が高いフィルムと同様に使用できるようになった。

 主な用途としては、TACフィルムが主に使われている偏光板保護フィルムに加え、タッチ・パネル用のベース・フィルム基材を想定している。液晶ディスプレイの表面に貼ることで偏光を解消し、偏光サングラスでの視認性を上げるという用途も考えられる。

テックオンより(http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20130205/264313/?ST=fpd)

|

« 技術士会 賀詞交歓会 | トップページ | 全日本製造業コマ大戦 ~努力、友情、戦い~ »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1126219/49179741

この記事へのトラックバック一覧です: 東洋紡 高画質・低コストの液晶フィルムを開発:

« 技術士会 賀詞交歓会 | トップページ | 全日本製造業コマ大戦 ~努力、友情、戦い~ »