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2013年3月

焼き畑工業 ~サンテックパワーの破綻~

先日のニュースで中国の太陽電池メーカーのサンテックパワーが破綻したというのがありました。
記事:http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323873404578374890891027264.html
 :http://www.asahi.com/business/update/0321/JJT201303200003.html

ここの会社は、中国の安価な人件費で大量に安く太陽電池のパネルを販売しており、米国ではダンピング課税を受けていました。

研究開発に関係する立場として、ここの太陽電池パネルの影響で、数年前に米国のメーカーは破たんし、さらにはドイツのQセルズも破たんしました。すべてが、サンテックパワーのせいだとは言い切れませんが・・・。

最近の、中国や韓国の製造業は「焼き畑工業」と呼ばれています。この言葉は、経済評論家の渡邉さんが以前から使われていましたが、定義としては、以下です。

開発費をかけずに、コピー商品を量産、低価格を武器にシェアを奪う。特許訴訟が出るまでの時間差を利用した売り切りモデル。

今回の場合は、特許訴訟ではなくダンピングでの破綻となりましたが・・・。
日本でも大手の量販店がここのパネルをプッシュしていましたから、国内のパネルメーカーの価格下落が加速したような気がします。さらに、価格下落で利益が出なくなると、R&D費用が最初に削られますので、さらに効率の良いパネルの開発ができなくなってしまいます。

結局は、焼き畑工業モデルで、太陽電池パネルの市場を壊し、将来のR&Dを壊し、自滅した感じです。

液晶パネル、太陽電池と焼き畑工業によってかなり肥沃な土地が荒らされてきています。次は、有機ELやLiイオン電池があぶないかも。
なんらかの対抗措置をとらなければ、市場をつぶしてしまい、世界の発展に悪影響だと思います。

まずは知財でしっかり固めて、ノウハウ部分はブラックボックス化する等の策が必要だと思います。


がんばれ、日本の製造業!

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パナソニック出版社買収?

気になるニュースです。

http://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/snk20130317509.html

パナソニックが来年度にも、電子書籍などのコンテンツを手がける出版社の買収を検討していることが16日、わかった。一方で、血糖値測定センサーや補聴器、電子カルテ作成システムなどを手掛ける「ヘルスケア事業」は売却する方向で、すでに複数の企業などに打診しているという。パナソニックは業績回復に向けた構造改革を進める中で、重点分野を絞りこみ、事業の選択と集中を図る。


今後、伸びが期待でき、利益が出ているヘルスケア事業を売却し、さらに、電子書籍関係の会社を買収する。とのこと。会社としての方向性、戦略に大きな変化があったということでしょうか。
モノづくりそのものよりもソフト的、コンテンツでビジネスを進めようという戦略なのでしょうか。
2012年10月に発表した資料によると、スリム化/構造転換、キャッシュフローの創出、成長への仕掛けというのがあります。この方針の一環での今回の動きだと思われます。
パナソニック社資料

それにしても、ヘルスケア事業は今後の伸びしろがありそうで、ちょっと残念です。会社としてシナジー効果がないとの判断かもしれませんが、いろいろ出来そうですが・・・・。

これからのパナソニックの動きが気になります。


頑張れ日本の製造業!

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半導体製造装置の眠る場所

とある工場の跡地の倉庫に行ってきました。
そこには、まだまだ使える中古の半導体製造装置がたくさんあり、
次の主人を探して待っていました。
小さモノから、大きいものは一台5億円するようなものも。

おそらく、全盛期には500人以上が働いていたであろう工場の中に梱包された装置たち。
この工場の活気があったであろう20年前を想像して、とても悲しい気持ちになりました。

これらの装置が、次に使われるのは日本国内の工場なのか、アジアの工場なのか・・・。
中古の装置取扱い業者はかなり忙しいとのことです。

日本の製造業の凋落が激しい中、まだまだ使える装置たちの行き場所もなくなり、寂しい限りです。

この倉庫が、彼ら装置にとってしばしの休憩所であることを祈ります。
そして、次の活躍の場では、丁寧に扱われ、たくさんの有益なものを作り出してくれることを期待したいです。
けっして、このまま使われることなく葬られないように。


頑張れ、日本の製造業!

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