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2013年10月

プラズマテレビの終焉

10月の上旬にパナソニック社がプラズマテレビ事業から撤退することが発表されました。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD080RZ_Y3A001C1TJ2000/
http://www.j-cast.com/2013/10/09185808.html

記事から
パナソニックはプラズマ事業に2000年代半ばから5000億円以上を投じてきた。主力の尼崎工場(兵庫県)でのテレビ用パネル生産を、14年度をメドに終了する方向で調整している。尼崎工場の資産については製造設備の減損処理は実施済み。日立製作所が2008年度に、パイオニアは09年度に撤退。パナソニックが撤退すれば、プラズマテレビを手がける国内家電メーカーはなくなる。

とのことです。

2000年ごろには大画面はプラズマ、小画面は液晶ということで市場のすみわけができていました。
私自身も、液晶用TFT(薄膜トランジスタ)が大画面ではできないので、大画面テレビはプラズマしかないと聞いていました。当時は他にもプラズマは高速応答なので動画性に優れている、液晶は視野角が悪いがプラズマは問題ない、液晶は黒表示での光漏れがあるがプラズマはないのでコントラストが高い、などプラズマ方式の方がメリットがたくさんありました。液晶の方が消費電力が低いというメリットはありました。

メリットがたくさんあるプラズマ方式が液晶に負けたのでしょうか????
これは私の推察です。
・液晶は小型のためインフラが小さくて済むためたくさんの企業が参入していた。そのため競争が激しく生じた。
・TFTの技術の進歩で大面積にも対応できるようになった。
・液晶そのものの工夫で、高速に応答可能な方式が開発されてきた。
・視野角は視野角拡大フィルムや液晶の方式によって大きく改善され、問題ないレベルになってきた。
・環境意識の高まりとともに低消費電力のニーズが強くなり、プラズマに対して優位なイメージとなった。
こんなところでしょうか。

当初、有利だったメリットが消えて、裾野の広い技術開発により液晶に負けてしまったということなのでしょう。
3Dテレビになって、プラズマの利点が生かされると思ったのですが、3Dのコンテンツが弱いのかあまりブームになりませんでしたね。

私自身は、液晶、プラズマ、リアプロの中で一番エネルギー効率が良いとおもわれるリアプロを押していましたが家庭用のテレビ市場からは消えてしまいました・・・。(涙)
途中ではSEDなるテレビにも期待したのですが・・・。

単純に技術だけの問題ではないと思いますが、研究者としては考えさせられる事例です。
もう少し深く検証してみることが必要な事例だと思いました。

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アプライドマテリアルズ(AMT)と東京エレクトロン(TEL)

少し古いニュースですが経営統合の話にはびっくりしました。
http://www.tel.co.jp/news/document/20130926-j.pdf

10年以上前になりますが、転職の際にAMTに履歴書を送ったことがあります。さらにTELには2次面接までいきました。結局別の会社に転職したので縁がありませんでしたが・・・。もし、どちらかの企業に入っていれば今回の経営統合で影響を受けていたでしょうね。
TELは最近エリコン社から太陽電池のビジネスも買っていたので、よけいにびっくりです。
http://www.tel.co.jp/news/2012/0303_001.htm

日経ビジネス(2013.10.7)からデータをみますと
半導体の装置関連の市場規模は381億6100万ドル(前年比16.2%減)で、AMTが14.4%、ASMLが12.8%、TELが11.1%、ラムリサーチが7.4%、KLAが6.5%と続いています。

半導体の装置ビジネスが巨大になり、1社では開発できなくなったこと、AMTとTELがそれぞれCVD、PVD,エッチングと補完し合えば最強の装置メーカーになります。後はASMLとニコンか・・・。
半導体産業は装置産業となり、日本からコストの安い海外に出て行ってしまいましたが、装置メーカーも海外に出ていくとなると、いよいよ日本の半導体産業は厳しくなります。
製膜、CVDの装置メーカーとしてはアルバックやキヤノンアネルバがありますが、規模が小さいですね。

完全に出ていくわけではないですが、
日本の製造業どうなる?? 自動車が頼みなのか・・・。
気になります。

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