« 2015年2月 | トップページ | 2015年4月 »

2015年3月

シャープの商標 IGZO

シャープの「IGZO」の商標に関して以下の様なニュースが有りました。

シャープが製造する液晶「IGZO」の商標登録を無効とした特許庁の審決を支持し、独占使用を認めないと判断した知財高裁判決について、同社は11日、上告を断念したと発表した。

IGZOは、InとGaとZnの酸化物による透明導電体、透明半導体の名称で、我々研究者は「アイジーゼットオー」って呼んでました。確かに、これは元素の名前をつなげただけなので材料の研究者としては、いいのかな?と微妙な感じでした。

せっかくなので特許庁の検索から商標を調べてみました。
ここの「商標出願・登録情報」に行くと調べることができます。
http://www.ipdl.inpit.go.jp/Syouhyou/syouhyou.htm
IGZOで調べると、シャープから42件の関連したものがでてきます。「IGZOテレビ」なんてものもあります。
今回の無効の判断はどこまでなんでしょうかね・・・。IGZOだけなのか、その他もなのか・・・。


さて、私も学生の頃は透明導電膜「ITO」 (アイティーオーと読みます)を研究していました。
IGZOはシャープオリジナルかというとそうでもない気がしています。

私の記憶が正しければ、以下の様な歴史だと思います。
90年代に東工大の川添先生がIn系の透明導電膜を研究されており、その中でIn系の新しい材料を開発されました。細野先生もその時に精力的に研究をされていたようです。
その後、In系の酸化物の研究が盛んになり、2000年頃に出光興産からInとZnの酸化物(IZO)が開発されました。そして、さらに東工大の細野先生が発展させて透明TFTとしてIGZOを開発されたような気がします。
材料そのものはシャープがオリジナルというわけではなく、量産化でかなり頑張っていたとの印象です。

Wikiにある程度記載されていますね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/IGZO


最近のシャープは経営の問題で大変な状況のようですが、弱り目に祟り目ですね。
頑張れ、日本の製造業!!!

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

技術士試験にチャレンジを!  2015年の試験

技術に関係する仕事に付いている方は是非、技術士試験にチャンレジしてみてください。
私も周りの若い人には、博士の学位を取得するか、技術士を取得するかを薦めています。

博士の学位を取るには、今は大学に通う必要がありますので、なかなかチャンスがないと難しいかもしれません。
一方で技術士は自身の努力のみでなんとかなります。
それらが、あったところで何になるわけではないのですが、それに対して勉強して深くそして広い知識を身に付けることに意味があると思っています。

技術士試験のスケジュールが出ていますので、チャレンジしてみてください!!!
一般的な質問であれば、メールしてください。お答えできる範囲でお答えいたします。

詳しくは技術士会のHPを!

技術士一次試験
受験申込受付期間:平成27年6月16日(火)~7月1日(水)(土曜日・日曜日を除く。)
試験:平成27年10月12日(月・祝)

技術士二次試験
受験申込受付期間:平成27年4月6日(月)から4月27日(月)まで
筆記試験
総合技術監理部門の必須科目:平成27年7月19日(日)
総合技術監理部門を除く技術部門及び総合技術監理部門の選択科目:平成27年7月20日(月・祝)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

コストダウンの苦しみ

最近の仕事の話から。

開発した商品の商品化が近づいてきて、現在は売り先のメーカーとの価格交渉に入っています。
商品はBtoBですので、車を例で言うと、タイヤの材料とか、エンジンの部品の一部とかになります。

価格を決める場合、今の現状の積み上げて計算して価格を算出しますが、
それでは、他社のライバル品とくらべて魅力のない価格になる可能性があります。
私が開発したものの方がはるかに性能が良いのですが(自分で言うな?笑)、価格が高ければ選ばれません。
そのために、原料価格を更に下げたり、製造プロセスを見なおして簡略化したり、製造人員を正社員から変更すしたり、いろんな努力が行われます。

さて、このブログのタイトルの「基礎研究から商品化!」の点から考えると、
基礎研究の時点で、ある程度コストに対してのイメージを持っておく必要があります。
例えば、最初からコストのやすいプロセス、材料を選択肢に入れる、生産量を上げるための工夫を入れる、などなどのことを考えていかなければなりません。
せっかく、いいものができても、高くて商品化されなければ何ににもなりませんからね。

研究者の目標は、
「いいものをより安く作る」そして、安く作ったことに対して、最初から安売りをするのではなく、開発費も含めて適切な価格で買ってもらうですね。その価格が、他社品同等価格であれば理想的です。

自身の開発した商品はやっぱり安売りはしたくないですが、交渉は難しいですね。
(^-^;


| | コメント (0) | トラックバック (0)

細部にこだわるモノづくり

今週は、ある実験装置のトラブルがありました。
休日ではありますが、東京都の大田区にあるメーカーの技術者に来ていただきその修理していただきました。
装置の壊れた部分というのは、加熱機構なのですが、その部品の繊細さ、細部にこだわる技術力の凄さに圧倒されました。

加熱機構といえば、ヒーターなのですが、市販のヒーターだと簡単な構造ですが、
私が使っているヒーターは、特別な仕様で作ってもらったので、市販ではありません。

ヒーターの構造、ネジの大きさ、僅かなそりも許さない調整、などなど驚きでした。
例えばナジの締め付けに対しても、微妙なトルクでの手締です。ネジも金属ではなく耐熱性の高い特殊な素材です。
それぞれの部品がなぜこの素材を使っていて、形状がこのようになっているかというのも解説してもらいながら、修理を見ていました。
おそらく、他の国の技術者がリーバースエンジニアリングでこのヒーターの形状を真似しても、それぞれの部品のもつ意味がわからないので、形だけの真似になり、耐久性や信頼性、精度が劣るものになると思われます。
まさに「仏つくって魂を入れず」ということになるのだと思います。

おかげさまで、修理は完了し、順調に動くようになりました。

細部にこだわる日本のモノづくりの発展を願います!!!


大田区のHPから
http://www.city.ota.tokyo.jp/sangyo/kogyo/kagayake/ota_ind.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2015年2月 | トップページ | 2015年4月 »