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2016年8月

特許活用によるイノベーション創出の提案4 (特許に何が書いてあるか?)

特許に何が書いてあるか?

特許明細書に何が書いてあるかというのを以下に記載します。

①この発明は・・・に関するものである。(発明の属する技術分野)
②従来にはこのようなものがあった。(従来の技術)
③しかし、それにはこのような欠点(問題)があった。(発明が解決しようとする課題)
④その欠点を解決するためにこのようにする。(課題を解決するための手段)
⑤具体的にはこのようにする。(発明の実施の形態 実施例1、実施例2など)
⑥これによりこのような素晴らしい効果がでる。(発明の効果)

これからわかるように、従来の技術と課題とそれをブレークスルーするための発明の内容が書いてあることがわかります。

他人の特許を利用して、全く新しい発明(イノベーション)を生み出そうとするのが、これからの話です。
まさに「特許活用によるイノベーション創出の提案」ということになります。


つづく!

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特許活用によるイノベーション創出の提案 3 (自社の特許をみる)

自社の特許をみる

技術をもとに利益を上げている会社の場合、ほとんどが特許を出願していると思います。
知財を重視している大企業ですと、知財部が自社の特許の整理をして特許戦略や方向性などを考えている場合もあるかと思います。しかしながら、多くの企業では(私が見てきた大企業でも)、自社の特許が十分に活用されていないのではないでしょうか。

元キヤノンの丸島さんによると
「日本では現在、ものづくり産業が低迷しています。技術大国と言われながら、それが産業競争力の強化に結びついていない点で根深いものがあります。特に技術志向型である日本の企業においては、知的財産を活用した事業戦略・研究開発戦略・知的財産戦略の三位一体の経営戦略を実現することがグローバル競争で勝ち抜く唯一の手段であり、それを実現できる知的財産マネジメント人材は、まだまだ日本には少ない状況です。」
とのことです。
丸島さんのセミナーを受講させていただいたことが有りますが、私も知財の重要性を認識しました。

さて、
自社の特許からはいろんなことがわかると思いますが、私が自社技術を用いてイノベーション創出するために重要なのは、
自社のコアコンピタンス(核となる能力・得意分野)が何であるかということだと思います。
登録された特許には、他社を排他できる技術があります。そして事業や製品を差別化するためのコアコンピタンスが特許に記載されているはずです。それらは企業の収益性の源泉になる(なっている)はずです。

これらは、知財部に任せた分析ではなく、技術者と経営者が一体となって考えることが重要だと思います。
パテントマップを作っただけでは何ににもならりません。
自社の特許を見て、自社のコアコンピタンス(核となる能力・得意分野)は何かということを認識することが重要です。

すなわち、モノづくりに関係する企業の収益性はイノベーション創出力に関係します。
イノベーション力は現状の特許に現れているということです。
その特許から自社の強みを認識する必要があります!!!


次回以降、少しずつ具体的に説明していきます。

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フジツボ戸惑う塗料、船底への付着防ぐぞ⇒特許より

朝日新聞のニュースから
http://www.asahi.com/articles/ASJ843VX3J84PLFA002.html?iref=sptop_8_05

フジツボを戸惑わせることで船底につきにくくする塗料を、塗料大手の日本ペイントホールディングスの子会社が開発し、来年1月から売り出す。人工血管に血小板がつくのを防ぐ樹脂の技術を応用した。船と水との摩擦が小さくなって燃費が良くなり、二酸化炭素(CO2)の排出量は既存の標準塗料より15%以上抑えられるという。


船底のフジツボは航行時の抵抗となり燃費悪化の原因というのを聞いた事があります。そして、従来は有機スズ系の塗料が塗られており、環境問題になっていたとのことです。
参考 http://nrifs.fra.affrc.go.jp/news/news22/2208.html
なお、本技術ではスズではなく酸化亜鉛を使っているようです。

本件に関して、特許を調べてみました
日本ペイント☓船 で特許を検索してみるといくつか出てきましたが、下記の特許が本技術に近いと思われます。
特開2010-77238
ただし、これは特許としては成立していません。
その後に出願している
特許出願2010-034510、特許出願2014-080170 この2件成立しています。
最初に出願した特許では不十分と考えて、後からより強い特許を出願し、成立させたものと思われます。
最初に出願した特許を補正という形で修正することもできるのですが、今回は新たにより実用性の高いものとして出し直しているようです。
地道な研究の成果だと思います。

参考 特開2010-77238 の要約は以下

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特許活用によるイノベーション創出の提案 2 (特許情報の凄さ)

特許情報の凄さ

特許法の第1条では、「この法律は、発明の保護及び利用を図ることにより、発明を奨励し、もつて産業の発達に寄与することを目的とする。」とあります。すなわち特許制度は、製造業においては、発明≒(技術的イノベーション)商品化につなげ、利益を上げるために重要な役割を果たす制度です。

特許は国内で、年間約30万件以上出願されています。
(特許庁HPより)

Photo


特許の中には、いわゆる「発明」が記載されているわけですので、国内でいろんな分野の発明がこの数だけ生産されていると考えられます。まさに発明の宝庫です!
約30万件というのは年間の発明の数ですから、過去20年ぐらいを遡ると600万件以上の発明を調べることができるということです。
30万件の中で自分の研究、開発、ビジネスに関連するものはその一部かもしれませんが、考え方やコンセプトなどは適用可能です。

これらは他人の発明ですが、これらを有効に活用して自身のイノベーションに繋げれないかと考えています。
少しずつそのやり方を解説していこうと思います。

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特許活用によるイノベーション創出の提案 1

研究開発/技術戦略部門の現場の嘆き

 企業のR&Dの現場では、新たな価値を生み出すために個々のレベルで、何を目指して研究するべきか、市場のニーズの取り込み日々考えて行動しています。しかしながら、事業部と関連しロードマップにあるテーマであれば開発すべき方向が明確であるが、基礎研究や開発の現場では、何を開発してよいのかテーマの選定に悩んでいるのが実情です。
 現場の声としては、「次に何を開発すべきか」、「市場のニーズがわからない」、「材料の研究をしているが、得られた材料の顧客のニーズを知りたい」、「保有技術のいい出口はないか」などがある。これらの悩みは多くの大企業、中小企業から聞こえてきており、各社の課題であると思われます。

続く

さて、
特許を利用したイノベーションの創出の提案に関して、適当に書いていこうと思います。
書く内容は完成していますが、どこまで続くかなぁ・・・・。頑張ります!

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アイデアのつくり方

ジェームス・W・ヤング 「アイデアのつくり方」を読みました。
1961年に書かれた本ですがアイデアの出し方としてはパイオニア的な本です。

アイデアの作られる全過程、方法は次のステップとのこと

1.資料集め
2.心のなかでの資料に手を加える
3.孵化段階として、意識外にて組みわせが行われる
4.アイデアの誕生
5.アイデアを現実に合わせるため展開させる

私自身のアイデアの創出のイメージは同じような感じです。
同じような感じでしたので、安心しました!!!

たくさんの資料や展示会などの情報を収集する。
それらの情報を右脳に一旦インプットする
課題とそれらの情報がある時(例えば寝ている時でも)に組み合わさり、何らかの答えが出る。
ただし、強く課題を意識しておかないと結びつきによる答えが出ない気がします。
そして出てきた答えを洗練させて、使えるものにする。

実際には、膨大な資料の情報を、ある課題と結びつける作業が難しい気がします。
この本では意識の外でと記載されており、情報を熟成させるような感じです。

現在、このような作業を経ずにシステマティックにアイデアを出す方法を考えています。
またどこかで記載していきたいと思っています。

これらのステップは、アイデアを出している多くの方が経験されているのではないでしょか。

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